湯守の戯言


7月に「上高地トンネル」が新たに釜トンネルの上に完成しました。
これにより、狭く曲がりくねった道の通行が少しだけ楽になりました。

でも、待てよ、
このトンネルはなんでこんなにアップダウンがあるのだろう。
それはまるでジェットコースターの様。

理由を考えてみました。
@両方から掘ったが測量ミスで上下にすれ違い、無理やり修正した
Aこうすればたくさんの予算が獲得できると思ったから
B節約のため、やわらかいところを掘ったらこうなった
C工事中、恐竜の化石が出てきたため、その地層を避けて掘った

さて、どんな訳でしょうか。

其の弐

そういえば、
10年ほど前に開通した、新釜トンネルも変ですね。
最近のトンネルには似つかわしくない急カーブが
数えてみると、なんと5個もあります。
直線はほとんどありません。
この理由も考えてみましょう。

@急勾配を緩和するためジグザグにした
A居眠り運転防止のため、わざとカーブを作った
B岩盤に破砕帯があり、危険を避けて掘ったため
C昔の難所だった旧釜トンネルのイメージを守るため模倣した
D新技術開発のため試験的に掘られた

これらの正解を教えてくれた方には
上高地1泊の旅をご本人負担でプレゼントいたします。

2016/8/28


先日、とても不思議な体験をしました。

あかずの戸棚を整理していたら、奥からいつの物とも分からない砂糖(上白糖)が出てきました。
それは既に少し黄ばみ、かなりの硬さの塊となっていました。
やはりこれは捨てるしかないと思い
どうやったら処分できるかと悩んだ末
玄関前に流している温泉に溶かしてしまおうという、いささか乱暴な結論に至りました。
時は奇しくも深夜でした。
私は明かりも持たず、固まった砂糖の袋を持って温泉溜りに行き
袋を素手で破ろうとしたのですが
情けないことに、非力な私には中途半端な穴しか開けられず
そこで砂糖の塊を砕くべく周囲の岩に叩きつけていると
気のせいか、はたまた薄明かりのいたずらか
ほのかに衝突部分が青白く光ったような気がしたのです。
そんな馬鹿なことが起きるはずはないと思い自分の目を疑いつつも
砂糖の塊を二つ取り出して互いにぶつけてみると
あら不思議、明らかに衝突の瞬間に青白い発光が確認できたのです。
ちなみに外気温は氷点近くで、摩擦燃焼による発光とは明らかに異なることは判断できました。
これはもしかしたら新発見かもしれないと思ったのですが、とりあえず寝る事にしました。
翌朝、昨夜は狐にでも化かされたのかと思いながら「砂糖 発光」と検索してみました。
その結果は、どうぞご自身でお確かめください。

米の団子、はよ食わにゃすえる。

2013/12/15


手前味噌の話になりますが
坂巻温泉の風呂に入ったお客様が一様に言うことは
「いい湯だった」、「よくあったまるね」、「風呂を出てからが熱いね」ということ。
たしかに私の感覚でも”よく温まる”と思うのですが
その理由がまったくわからないのです。
一般的に言われることは
「食塩泉は入浴後、塩の結晶が汗腺をふさぐために湯冷めしない」とのこと。
当館の温泉は
 ”ナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉 (低張性中性高温泉)”なので
確かに食塩(塩化ナトリウム)は入っているのですが
舐めた感じではさほど多いとは思えないのです。
もし、「塩」に保温効果があるのなら
海に近いところのもっと濃度の高い「食塩泉」なら
当館よりはるかに温まるはずだけれど
残念ながらそういった思い出はありません。

私の貧弱なバケ学の知識ではいかんともし難いので
「温度」という部分に着目してみると
「よく温まる」という現象に対しては
単純に湯船の温度以外にもいくつかのポイントがあります。
最も重要な浴槽温度だけ見ても
「上層の温度」「下層の温度」「浴槽水の対流」など。
加えて、「浴室の気温」「浴室の湯気の量」「気流」
そしてさらには入浴後の休憩所気温も大きく影響するでしょう。
この、上層と下層の温度差については
経験上、無意識の不快感が発生するものです。
そしてその主な原因は、浴槽へ注湯される湯の温度ムラです。

かつて当館では、高温の湯の温度を下げるため
山の水を混合し、その調整を朝、昼、夕と
温度計を見ながらバルブを調整していました。
しかしこれではかなりの温度ズレがおきていたので
この操作を機械化したのですが
それでも温度を一定にすることはかなり難しいことだと知らされました。
その際の上限温度、下限温度が湯船の温度ムラの原因でした。

さて、本題の「よく温まる」ですが
一般的には低めの温度で長い時間湯船に浸かることが効果的といわれます。
高温だと長い時間浸かれずに、芯から温まれない上
入浴後に噴出す汗の影響でかえって体が冷えてしまうこともあります。
ではこの「適温」はいったい何度なのでしょうか。
これは大変難しい問題ですが
当館の現在の設定は43,0℃で、湯船での実測は41,7℃位です。
この温度はかなり高めの値だと思われますが
「熱すぎる」という苦情はいまだかつて一度もありません。

そこでひとつの仮定が生まれます。
それは”体感温度と実温度の差”です。
それがなぜ起きるかは、冒頭の化学の問題と同じでまったく分からない事ですが
もし、体は”さほど熱くない”と感じているのに実温度が高ければ
後になって意外な体の温まりにびっくりするのではないでしょうか。
逆に言えば”坂巻の湯は熱さを感じにくい温泉”ということになるのでしょうか。

この説が正しいかどうか確認するにはたくさんの入浴経験が必要ですので
今後は他の温泉に行くときはデジタル温度計を持参してみようかと思っています。
(精密・小型・完全防水の温度計があるかな?)

2013/10/21


最近の妻との会話
朝食を食べながら:「昼飯、何食う?」
昼食を食べながら:「今夜のおかずは何?」
夕食時:「今度、何か食いに行かない?」
・・・
 私だけかな?


先日、横のトンネル内で乗用車とトラックの接触事故があった。
幸いけが人はいなかったのだが、警察官が乗用車の女性に
「どんな風に接触したのですか」とたずねたら
「トンネルの中を走っていたら、前からトラックが”ガー”と来て”ドン”とぶつかったの」と答えた。
警察官はそれ以上聞かなかった。

(こんなつまらないページですみません。)